こんな疑問に答えます。
【本記事はこんな人におすすめ】
- 紙の本と電子書籍どっちを買えばいいか迷っている
- どうやって使い分けたらいいか分からない
【本記事の内容】
- 紙の本と電子書籍のメリット・デメリットが分かる
- 状況に応じて使い分けることができる
この記事を書いている僕は、毎年100冊近く読書する20代大学生です。紙の本も電子書籍も、どちらも利用しています。
日々、読書をする中で「紙の本がいいな」とか「これは電子書籍でもよさそうだな」とか、肌感覚で感じることがあったので、記事にまとめてみました。
ちょっとしたことですが、この記事を読んでいただければ「読書がより楽しく、より効率良く」なるかと思います。
結論:読書するなら「紙の本」がおすすめ【電子書籍より効率いい】
結論から言ってしまうと、「紙の本」の方がおすすめです。
趣味としての読書であれば、正直、どっちでもいいんですよ。自分が好きなように楽しく読めれば、それが一番ですから。
ただ、「新しい意識を身につけるための読書」の場合は、紙の本にするべきです。これに関しては科学的根拠があるので、反論の余地がありません。詳しくは後述します。
紙の本と電子書籍、それぞれのメリット・デメリットは下記の通り。一般論ですが、参考までにどうぞ。
紙の本【メリット・デメリット】
【メリット】
- 記憶に残りやすい
- 集中力が途切れない
- 流し読み、飛ばし読みしやすい
- 名著も中古で買うと安い
- 読んでいて心地よい(←人によりますが)
【デメリット】
- ネットで買うと届くまで待ちきれない
- 持ち運びが面倒
- 保管できる数に限りがある
電子書籍【メリット・デメリット】
【メリット】
- 買ってすぐ読める
- 何冊でも持ち運び可能
- 読み放題サービスも充実
【デメリット】
- 集中力が途切れやすい
- 機能を使いこなせないと効率悪い
- 目が疲れる
電子書籍より「紙の本」の方が記憶に残る
紙の本と電子書籍それぞれにメリット・デメリットがありますが、迷ったら紙の本を選べば大丈夫です。
紙の本の方が記憶に残りやすいという研究結果もあります。
36 名の被験者に対して,タブレット端末と紙媒体のそれぞれを用いて,文学的文章と説明的文章からなる 2 タイプの文章を読ませ,主観評価および読み速度,記憶テスト,理解テストの結果を比較した.その結果,第一に,主観的な読みやすさの面では,iPad はすでに紙と同等の性能を実現していることがわかった.iPad を支持する理由としては,文字表示の鮮明さやページめくりのしやすさが上位を占める一方,紙では読書時の疲労が少ないことや集中しやすさが上位となった.第二に,文字情報のみからなるコンテンツの場合,読み速度や逐語的記憶では,説明的文章において表示媒体による有意差が認められた.また,文章理解ではタブレット端末よりも紙媒体に優位性があることが明らかになった.(引用元:表示媒体が文章理解と記憶に及ぼす影響―電子書籍端末と紙媒体の比較―)
簡単にまとめると、
【読みやすさ】 | 同じくらい |
【集中力の持続】 | 「紙の本」の勝利! |
【理解しやすさ】 | 「紙の本」の勝利! |
こんな感じ。
確かに、数年前と比較すると電子書籍も驚くほど読みやすくなってはいますが、やはり紙の本の方が理解しやすく、記憶にも残りやすいようです。
電子書籍にもいいところはある
とはいえ、電子書籍にも良い点はあります。
- 購入後すぐ読める
- 保管場所に困らない
特にこの2点については本当に素晴らしいと思っています。
実際に僕も電子書籍がなければ、家が本だらけになり、掃除が面倒になり、ゴミ屋敷になり、廃人と化していたに違いありません。
要は使い分けが大事ってことです。
- 自分の財産になりそうなら紙の本でじっくり読む
- 流行りの小説などは電子書籍でサクッと読む
これくらいの基準で選ぶといいんじゃないかと。
電子書籍はスマホで読むと画面が小さくて疲れます。タブレットでストレスなく読みましょう。
忙しい人は、紙の本を読むべき【読書効率をアップさせるコツ3つ】
一見すると矛盾しているようですが、忙しい人ほど紙の本を読むべきかなと思います。
ただ読むだけではもったいないので、学習効率をアップさせるコツを実践してみましょう。今すぐできる簡単なコツは下記3つ。
- 重要な部分を紙に書く
- 時間を制限
- リマインドプッシュ暗記法
順番に、少し詳しく解説します。
重要な部分を紙に書く
すでにやっている方も多いかもしれませんが、効果は絶大です。自分の手で紙に書きだすと、驚くほど記憶の定着が良くなります。
ブツブツと声に出して読みながら書くと、より効果的。
時間を制限
本のジャンルを問わず、時間制限がある場合は、紙の本の方が記憶に残りやすいという研究結果もあります。
忙しい現代人にとって、時間に余裕のある状況ってそんなにないですよね。
時間がないと焦るのではなく、あえて時間を制限してみましょう。その方が余計なことに気を取られませんし、記憶にも残りやすいです。
リマインドプッシュ暗記法
聞き慣れない言葉ですね。簡単に言うと、「思い出すことで記憶に定着させる」暗記法です。
やり方はこんな感じ。
- 覚えたい情報を1つの文章にまとめる
- 目を閉じて、まとめた文章を何度も唱える
簡単ですね。1分もあればできます。
「リマインドプッシュ暗記法」で暗記効率が2倍近く高まったというデータもあるので、やってみる価値はあると思いますよ。
補足
読書効率をアップさせるには、イヤホンをつけるのもおすすめ。ただ、いくつか注意点もあるので、逆効果にならないように気をつけましょう。
【まとめ】紙の本を読もう
本記事の要点を簡単にまとめます。
- 紙の本は記憶に残りやすい
- 電子書籍はすぐ読める&無限にストック可能
- 良書・名著は紙の本で読もう
さんざん「紙の本が良い」と言ってきましたが、電子書籍にもいいところはあるので、極端になってしまうともったいないです。
自分の中である程度ルールを決めておくといいですね。よく分からないという方は、本記事の中盤で述べたような基準を参考にしてみてください。
みなさんの読書ライフがより素晴らしいものになりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。