電子書籍の普及率ってどれくらい?今後の出版市場を予想してみた!

最近、電子書籍を読んでる人をよく見かけるんだけど、どれくらいの普及率なんだろ?
電子書籍が読まれる秘密とかあるのかな…。

こんな疑問に答えます!

【本記事の内容】

  • 電子書籍の普及率が分かる
  • 電子書籍が読まれる理由が分かる
  • 今後の出版市場の推移を予想

通勤・通学中の電車やバスで、電子書籍を読む人をよく見かけるようになりました。

実際に電子書籍の普及率はどれくらい高まってきたのでしょうか。また、その理由は?

今後の出版市場の推移を予想しつつ、日本人の読書事情をあばきます。

電子書籍の普及率ってどれくらい?

紙の出版物と電子出版の占有率
(引用:全国出版協会より

上の図は、2019年上半期の電子書籍と紙の本の普及率をあらわしています。

  • 紙の本(書籍+雑誌):82.3%
  • 電子書籍:17.7%

紙の本が8割以上を占めていますね。

2019年上半期の時点では、紙の本の方がよく読まれているようです。

なぜ、紙の本の方がよく読まれているのか?

8割以上の人が紙の本を読んでいる理由は、「馴染みがあるから」だと思います。

多くの人は小さいころから紙の絵本を読み、紙の教科書で勉強し、紙とともに育ってきました。

つねに自分のそばに紙の本があったわけなので、そりゃ親近感・安心感がハンパないのも納得です。

【2019年上半期の出版市場の前年度比較】

  • 紙の本:4.9% 減少
  • 電子書籍:22.0% 増加

ただ、出版市場全体で見ると、紙の本の普及率は低下し、電子書籍の普及率は上昇しています。

読書をする人自体が減少しているにも関わらず、電子書籍の普及率がこれほどまでに高まっていたとは、正直おどろきました。

市場規模を見てみると、

  • 紙の本:約6,400億円
  • 電子書籍:約1,400億円

まだまだ紙の本が圧倒的。

今後も紙の本がオワコン化することは、ほぼないといっていいでしょう。

とはいえ、電子書籍の普及率は高まっている

紙の本のシェアはかなり大きいですが、電子書籍の普及率も急速に高まってきています。

Kindleイーブックイニシアティブジャパン eBookJapan
といったさまざまな電子書店の登場により、電子書籍がより身近になりました。

電子書籍の普及率が高まっている3つの理由

電子書籍の普及率が高まっている3つの理由

電子書籍の普及率が爆上りした主な理由は下記3つ。

  • スマホ・タブレットの普及率上昇
  • コンテンツが豊富
  • 無料サービスなどの充実

特に最後の「無料サービスの充実」という部分は紙の本では実現しなかった、電子書籍最大の強みだと思います。

順番に詳しく説明していきますね。

スマホ・タブレットの普及率上昇

言うまでもなく、ここ数年でスマートフォン・タブレットの普及率は増加しました。今となっては、ほとんどの人がスマホあるいはタブレットをもっています。

普及率が高まっただけでなく、スマホ・タブレット自体のスペックが大きく向上したことも電子書籍がよく読まれるようになった要因かなと思います。

最近では、通話・SNS用のスマホ1台、電子書籍用のタブレット1台と使い分ける人も増えてきました。

<<電子書籍に最適なタブレットを5種類比較した。おすすめはコレです。

上記の記事では電子書籍に最適なタブレットを比較しました。買うならコレかコレだな、と二択まで絞れたので、興味があればご覧ください。

コンテンツが豊富

電子書籍の市場では、コンテンツがめちゃめちゃ豊富です。これには、出版までのハードルの低さが関係していると考えられます。

一般的に紙の本というのは、書籍を作ってから売ります。売れるかどうか分からない状態で資金を投下するわけですから、かなりのリスクが伴います。

一方、電子書籍の場合は1つでも書籍データを完成させてしまえば、無限に売ることが可能。そのため必要となるお金が非常に安く、個人でも簡単に出版できるという特徴があります。

「自分でも気軽に本を出版できる」というのも、電子書籍の普及率が高まった要因の一つ。

無料サービスの充実

多くの電子書店では、無料サービス・割引クーポンなどが充実しています。

<<【ebook japanの評判を徹底調査】本当にお得なの?他の電子書籍サービスと比較してみた。

上記の記事にも書きましたが、例えば「ebook japan」という電子書店の場合、マンガの無料読み放題サービスが充実しています。

これって、紙の本ではとてもじゃないけどありえない話ですよね。

また、次のような電子書籍でしか読めない作品もいくつかあります。


ロングレンジ (Kindle Single)

個人的に最も好きな作家さんのひとりである伊坂幸太郎さん。

彼の『ロングレンジ』という作品は、電子書籍でしか読めないレアな作品です。

伊坂さんについてはもっとたくさん紹介したい本があるのですが、長くなるのでここでは割愛。気になる方は下記の記事をご覧ください。

<<【最新版】伊坂幸太郎のおすすめ本ランキング!【21選を一気に紹介!】

電子書籍の普及率がどうなっていくのか予想してみた

電子書籍の普及率がどうなっていくのか予想してみた

電子書籍の普及率について説明してきましたが、今後もますます高まることは間違いないです。

というのも、電子書籍の市場は年々拡大しており、先ほど紹介したような電子書籍でしか読めない本も次々と増えているからです。

じゃあ、紙の本は読まれなくなるのか?というと、そんなこともないと思います。

実際に紙の本に愛着をもつ人は多いですし、なんなら自分も紙の本が大好きです(笑)

自分の中で一生モノの本になると思える1冊は、やはり紙の本を買いたくなります。たとえ一度、電子書籍で読んだとしても。

<<読書するなら「紙の本」がおすすめ。電子書籍より「時間節約&記憶に残りやすい」

上記の記事で詳しく説明していますが、電子書籍と紙の本、それぞれにメリット・デメリットがあります。

時代の流れにうまく乗りつつ、効率よく生きていくためには、電子書籍と紙の本を上手に使い分けると良いのではないかと思います。

これからもステキな読書ライフをお過ごしください。