”本当に効率の良い勉強法”知っていますか?
例えば、英単語を1000個覚えるという課題があるとしましょう。1週間で800~900個ほどを難なく覚えてしまう人と、半分も覚えられない人がいますよね。前者と後者では、何が違うのでしょうか?
勉強時間を増やすことも大事ですが、勉強の質を高めることはそれ以上に大事なことだと思います。忙しい日々の中で、勉強できる時間は限られています。多くのことを覚えたいのであれば、やはり勉強の質を高めるべきではないでしょうか?
著者について
著者である猪俣武範氏は医師として働きながら、語学力ゼロの状態からハーバード大学に留学し、同時にビジネススクールでエグゼクティブMBAを取得しています。MBAとは経営学修士のことで、普通に取得するだけでも大変なものです。
勉強漬けの日々を送っていたのかと思いきや、意外にも著者は友人の誘いを断らず、趣味のテニスも楽しんでいました。なぜこのような生活が可能になるのか、私も初めは不思議に思っていましたが、その答えは著者独特の勉強法にありました。
絶対に身につけたい効果絶大な勉強法3選
この本には、限られた時間で最大の成果を上げる方法が72個書いてあります。その中から、特に簡単で効果絶大だと思ったものを3つ紹介します。
「AかBか」ではなく「AもBも」
私もそうでしたが、多くの人は「ひとつのことが終わってから次のことをやろう」と考えがちです。その結果、”ひとつのこと”が終わらず、いつまでたっても次に進めません。
「Aを~時間、Bを~時間、Cを~時間」というように時間を決めて、その時間は目の前のことに集中するというやり方であれば、複数のことを同時に進めることができるうえに、マルチタスクにならずに済みます。
複利の考え方を時間管理に取り入れる
「今日もらえる100万円」と「1年後にもらえる100万円」では、価値は同じでしょうか?
答えはNOです。「今日もらえる100万円」は金融機関に預けると利子がつきます。利子が5%であれば、1年後には105万円になります。つまり「今日もらえる100万円」の方が価値があるということです。
この考え方を勉強に取り入れるとどうなるでしょうか?例として、英語学習について考えてみましょう。「今日始める」か「1年後に始める」か…明らかに前者の方が価値がありますよね。
今日から英語学習を始めた場合、1年後には外国人との会話を楽しんだり、英語の論文をスラスラと読めるようになっているかもしれません。
このように、勉強はできるだけ若いうちに始めた方が価値があるというのが、複利の考え方です。
LEAN勉強法
LEAN(リーン)とは、トヨタ自動車が考え出した生産過程における効率をよくする考え方です。LEAN勉強法とは、次の5つの概念を取り入れた勉強法です。
- 「やるべきこと」と「やらないこと」を明らかにする
- 無駄を省き、「やるべきこと」に集中する
- 改善を繰り返す
- 1~3のプロセスを習慣化する
- 「小さな勝利」を意識し、モチベーションを高く保つ
これらを意識して勉強することで、やるべきことを効率よく進めることができます。
まとめ
- 勉強は時間よりも質が大事
- 自分に合った勉強法を見つける。おすすめは「AもBも」、複利の考え方を取り入れる、LEAN勉強法
この記事では3つの方法しか紹介していませんが、本書には72個もの方法が書いてあります。どれも素晴らしい勉強法や考え方だったので、いろいろと試してみるのもいいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。