自分自身にどんな才能があるか、考えたことがあるでしょうか?
この本の著者によると、人間の才能は大きく3つに分けられます。それぞれに特徴があり、どんな才能を持っているかで活躍できる場所もある程度決まってきます。
この記事では人間にはどんな才能があるのか、特徴とともに簡単に紹介します。良好な人間関係のためにも、ぜひ参考にしてみてください。
人間の才能は3種類ある
人間の才能は3種類あると著者は言います。この3種類のうち、どの才能を軸にするかで天才・秀才・凡人の3つのタイプに分けられます。
天才・秀才・凡人の特徴
天才:創造性を軸に物事を動かす人。独創的な考えや着眼点を持つ。
秀才:再現性を軸に物事を動かす人。論理的に考え、秩序を大事にする。
凡人:共感性を軸に物事を動かす人。感情やその場の空気を敏感に読む。
それぞれの特徴は以上のようになりますが、注意したいのは、軸が異なるとコミュニケーションをとるのが難しくなるということです。
例えば、どの会社にも秀才や凡人がいます。特に課長や部長は概して秀才であることが多いです。秀才は会社の利益を第一に考えるので、少しくらい部下に負担がかかるとしても、会社にとって有益であると判断した事業はどんどん進めていきます。
一方で、部下の中には秀才もいれば凡人もいます。凡人の部下は共感性を軸にしているので、利益しか考えない上司のことは理解できません。ここで価値観のずれが生じ、不満やストレスが溜まっていくわけです。
このように、軸が違うと良好な人間関係を築くのは難しくなります。そこで登場するのがアンバサダーと呼ばれる2つの才能を掛け合わせた人物です。
コミュニケーションの橋渡し役であるアンバサダーとは
アンバサダーには、以下の3つのタイプがいます。
エリートスーパーマン:高い創造性と再現性を持ちます。ビジネス大好きで天才と秀才の橋渡しをしますが、共感性はないため、凡人のことは理解できません。
最強の実行者:再現性と共感性を持っており、結果として一番多くの人を動かすことができます。いわゆる「要領の良い人」です。
病める天才:高い創造性だけでなく共感性も持っているため凡人の気持ちも理解できます。そのため爆発的なヒットを生み出すことができますが、再現性がないため一発屋となることが多いです。
以上のようなアンバサダーの存在により、コミュニケーションの断絶を防ぐことができます。
人生は配られたカードで勝負するしかない
いろいろな才能について説明してきましたが、才能とは生まれ持ったものですからそう簡単に変えられるものではありません。そのため、自分にない才能を羨むよりも、自分の才能を理解し活用することが大事です。
自分の武器を選び抜き、リミッターを外すことで大きく成功するチャンスは誰にでもあります。凡人が一番輝ける場所もあれば、秀才や天才が得意な分野もあります。
仕事での成功と良好な人間関係のためにも、それぞれの才能の特徴やそれを活かせる場所を知ることはとても大切なことだと思います。
まとめ
- 天才・秀才・凡人の3つの才能がある。
- アンバサダーの存在によりコミュニケーションはうまくいく。
- それぞれの才能の特徴を知ることが大事。
人間の才能は3つあるというのは、とても興味深く、読んでいてなるほどと思いました。ストーリー形式で話が進んでいくので、スラスラと読めて面白かったです。
本のしおりで才能診断ができるというのも面白かったです。自分は再現性が高かったので、サイエンス、組織、ルール、マネジメント、数字、編集、書面法律などのような武器を使って才能を活かしていきたいと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。