【書評】『チーズはどこへ消えた?』で変化の波に乗る大切さを学んだ!

『チーズはどこへ消えた?』の書評記事です。

少し古い本ですが、Kindle Unlimitedで700円くらいで買えたので、読んでみました。

感想を一言で言うと、

時代を先読みし、変化に順応するためのヒントが分かる良書

でした。

というわけでこの記事では、引用をまじえて本の重要なポイントについて書いていきます。まだ読んだことがない人は参考にしてみてください。

新しいことに挑戦したいと考えている人におすすめの1冊ですよ。

『チーズはどこへ消えた?』の要約

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2匹のネズミと2人の小人が「迷路」の中に住み、「チーズ」を探す物語。

ここで言う「チーズ」とは、私たちが人生で求める「重要なもの」を表しています。例えば、お金や仕事、人間関係などがこれにあたりますね。

一方で「迷路」とは、チーズを追い求める場所のことです。つまり、会社や学校、地域社会、家庭などを表します。

ある日、2匹と2人は自分たちが「ずっとなくならない」と信じていたチーズがなくなってしまったことに気づきます。

ネズミはすぐさま新しいチーズを探しに飛び出しますが、小人は事態を分析し「いつか戻ってくるはずだ」とチーズを待つことに。

その結果、ネズミは新たなチーズの山を見つけ、小人は出遅れたり、いつまでも動きだせずにいるという結末を迎えます。

『チーズはどこへ消えた?』において、ネズミは単純さ、小人は複雑さの象徴です。

変化の波に乗るためには、いち早く変化をかぎつけ、すぐさま行動することが大切なのだということが、よく分かる1冊。

著者のスペンサー・ジョンソンとは

『チーズはどこへ消えた?』の著者、スペンサー・ジョンソン氏は、

  • 医学博士、心理学者
  • 大学や研究機関の顧問を務ながら、著作活動も行う
  • ハーバード・ビジネス・スクールの名誉会員

これまでの功績からも分かるように、まさにスーパーエリートですね。

知的好奇心が旺盛で、すさまじい行動力も持ち合わせる彼が書いた「生き方の本質」を示してくれるのが本書。

気になる方は一度読んでみると、充実した人生を送るためのヒントがつかめるかもしれませんね。

『チーズはどこへ消えた?』の内容を簡単に解説(ネタバレ)

『チーズはどこへ消えた?』は、「時代の流れをいち早く感知し、変化の波に乗ることの重要性」がよく分かる本です。

ここからは、本の内容を少しだけネタバレしちゃいます。

読みやすさ
ためになる
読んでよかった

この本は、2匹のネズミ(スニッフとスカリー)と2人の小人(ヘムとホー)が「迷路」の中で「チーズ」を探し求めるという物語。

ある朝、チーズがなくなっていることに気づくと、2匹と2人は全く逆の反応をします。

二匹は驚かなかった。置いてあるチーズが毎日、だんだん少なくなっているのに気づいていたので、いずれなくなるだろうと覚悟していたし、どうすればいいかは本能で分かっていたのだ。 引用元:『チーズはどこへ消えた?』

2匹のネズミはすぐさま迷路を見渡して、新しいチーズを探しに向かいます。

一方、2人の小人はチーズがなくなるとは夢にも思っていなかったので、状況が上手く飲み込めません。

二人には青天の霹靂だった。「なんてことだ!チーズがないじゃないか」ヘムは叫んだ。「チーズがないじゃないか。チーズがないぞ」そう言えばチーズが戻ってくるとでも思っているのか、大声でわめいた。 引用元:『チーズはどこへ消えた?』

ネズミたちの方が望ましい行動をしているのは、誰が見ても一目瞭然ですね。

ただ、この物語の本質はここから始まります。2人の小人の間でも考えが割れ始めます。

ホーは言った。「ねえ、ヘム、物事は変わることがあるし、決して同じことにはならない。あのころと一緒だよ、ヘム。それが人生だ!人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならない」ホーはやせ衰えた相棒を見やり、道理を説こうとしたが、ヘムの不安は怒りに変わり、耳を貸そうとしなかった。 引用元:『チーズはどこへ消えた?』

ホーは迷路の先のまだ見ぬ世界に恐怖を感じながらも、それを乗り越えて旅に出ます。道中で相棒のヘムを勇気づけるために、さまざまな言葉を書き残し、ついには新しいチーズの山を見つけ出します。

結局、この物語から学んだ教訓は、

時代の変化に合わせて、自らも変わらなければならない

ということ。

恐怖を乗り越え、変化に順応することの大切さや素晴らしさを感じさせてくれる内容となっています。

『チーズはどこへ消えた?』の名言を紹介

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この本の中で、深く印象に残った名言を3つ紹介します。

自分のチーズが大事であればあるほどそれにしがみつきたくなる

チーズがなくなった日に、ホーが壁に書いた言葉。

大切なものだからといって依存しすぎると、いざというときに他の選択肢が見えなくなります。

時間が経てば変化するということを忘れずに、常に変化に備えることが大切ですね。

恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる

ホーは暗い路地に飛び込んでいったとき、なぜか愉快な気持ちになっている自分に気づきます。

恐怖を乗り越え、新たな道に踏み出したことで、気持ちが解放されたことに気づいたのです。

誰だって、新しいことをするときは恐怖を感じるものです。でも、怖いのは最初だけ。

小さな一歩で大丈夫ですから、思い切ってやっちゃいましょ!

早い時期に小さな変化に気づけばやがて訪れる大きな変化にうまく適応できる

ホーは、もっと早く変化に対応し、もっと前にチーズ・ステーションCを出ていれば、いまごろはいろんなことがもっと好転していただろうと思った。 引用元:『チーズはどこへ消えた?』

結局は、「いま、この瞬間に行動すること」が最も大切なんですよね。やりたいことがあるなら、とりあえずやってみればいいんです。

後になって、やらなかったことを後悔をするよりは、たとえ自信がなくても今すぐやってみた方がいいですよ。

成功するかどうかは分かりませんが、やって後悔することはありません。失敗しても、学びが残るだけですから、やりましょう!

『チーズはどこへ消えた?』を読んだ感想

『チーズはどこへ消えた?』を読んで、変化の波に乗る重要性を学びました。

現在は、IT産業の発展を筆頭に、時代の流れは驚くほど速く移り変わっています。そんな時代だからこそ、この本の重要性はますます高まっていると確信しています。

この本は2000年に発行されましたが、今もなお世界中で多くのビジネスパーソンに読み継がれています。あなたも一度読んでみると、その理由が分かるかと。

時代を先読みし、変化に順応できる能力こそが、これから先、どんな分野でも重要な力になるんじゃないかと思います。

『チーズはどこへ消えた?』を読むことで、そのヒントに気づけるかもしれませんね。

なお、続編の『迷路の外には何がある?』も読むと、人生を変えるヒントが見つかります。あわせてどうぞ。

『チーズはどこへ消えた?』のまとめ

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この記事では、『チーズはどこへ消えた?』の内容や名言、読んだ感想などを紹介しました。

これから先の時代で、間違いなく必要となる考え方がギュッと詰まった良書なので、読んだことがない人は一度読んでみることをおすすめします。

物語は20分ほどで読めるほど短いですが、生きるうえで大切な思考法がよく理解できるかと思います。

他にもおすすめの本については以下の記事でまとめていますので、そちらも合わせてご覧ください。

参考になれば、嬉しいです。